2018年11月7日水曜日

開発コンサルタントに必要なスキル その3

引き続き、開発コンサルタントに必要なスキルシリーズ、その3です。


コンサルタントが避けて通れないのが報告書やプロポーザルの作成。
特に若手はチームのメンバーが作成した報告書の取りまとめ(各々の担当部分をまとめて1つの文書に編集する)や、プロポーザル(入札時に提出する提案書)の作成など、文書を作成したりまとめたりする作業をかなり担当することになります。

そんな時に必要なのがwordの操作スキル。

インデントの設定、ページ番号やレイアウトの設定など基本的なものからマクロなどまで、様々な操作スキルが求められます。
学生のレポートや論文は、その場しのぎにお茶を濁してこれた作業が、高いレベルで求められる感じです。
それまでなんとなく使ってたwordでしたが、結構奥が深かったです。

自分が特に役に立ったのは下記
疑問解消!  しくみからよくわかるWord再入門 〔Word2013/2010/2007対応〕 (Wordで作ったWordの本)

これまで、Wordを使ってて、

え?なんでそうなるの?
こうしたいのに、思った通りにならない!
なんか効率悪いけど、とりあえずなんとかなるから、まあいいか。。。
もっと作業を効率化したい!

なんて思ったことがある方はきっと得るものがあるはずです。

自分もそれまでなんとなくで使って来た部分が理解、整理されてWordを使う際のストレスが減りました。

新しく入った後輩の新人コンサルタントには必ず勧めています。

働き始めるとWordをコツコツ勉強している余裕も少なくなるので、できれば事前に身につけて置きたいです。

開発コンサルタントに必要なスキル その2

開発コンサルタントにとって、英語に続いて、と言うより、ある意味英語より必要なのが、専門性。

そもそも開発コンサルタントと言うのは、途上国の人達ができないことを手助けすることで、途上国を支援するのが仕事なわけなので、相手に何かの支援、指導をできるだけの能力を持っている必要がある。

よく、開発コンサルタントになるには、日本国内で各専門分野の経験を積んで、専門性を高めてから開発業界に入るのが良い、と言われるのはこうした理由から。

各々勉強したり、業務を通して経験を積み、専門性を高めていくのは当たり前。
とは言え、一口に専門性ってい言ってもどうやって客観的に示したらいいか分かりにくいし、勉強って何をやったらいいのか。

開発コンサルタントで仕事を取るための”専門性”という意味では、技術士の資格をとる、と言うのが王道。
なぜ技術士か、と言うと、(主にJICAの)仕事を取る際の入札(競争提案)で、専門性を評価されるメジャーな基準の一つが技術士だから(大学院の博士後期課程の学位と同じ評価点)。

これを持ってるかで仕事を受注できるかが決まる(会社の収益が決まる)ので、コンサルタント会社は社員に技術士の取得を奨励、支援しているところが多いです。
会社によっては資格を持っていると毎月手当が付いたりとか、資格取得にかかる費用を負担してくれたり、などあります。

ちなみに、技術士は一次試験と二次試験があり、一次試験を受かっただけでも技術士補、として登録できます。

一次試験は学生でも少し勉強すれば十分受かる内容なので、開発コンサルタント業界を志望する人は是非受けておくと良いです。

ちなみに、試験は各専門分野ごとに問題が別れている専門科目と、科学的な基礎知識を問う共通科目があります。
過去問は公開されていますので、過去問をベースに、適宜参考書など組み合わせて勉強するのが良いと思います。
結構似た問題が繰り返し出題されるので。

共通の問題の参考書ならこんな感じですね。
2017年版 技術士第一次試験基礎・適性科目完全解答


過去問は技術士試験を運営して要る日本技術士会のウェブサイトに問題があるので、そちらもご参考に↓

試験・登録情報|公益社団法人 日本技術士会

開発コンサルタントに必要なスキル その1

当時開発コンサルタントになろう、転職しよう、と思った時にふと考えた。
開発コンサルタントやるには何を身につけておけばいいんだろ?

開発コンサルタントになった後も成長するためにはどんなスキルを身につけたらいいのかどんな能力を伸ばしたらいいのかなどいろいろ考えた。

開発コンサルタントといっても分野やポジションなど様々なので、一概にこの能力というのは言えないけれど、どのようなコンサルタントになるにしてもそれは必要だなぁと思った能力がいくつかあるので、それについて書いていこうと思う。

まず開発課コンサルタントの基本ともいえるのが英語力。特に英文でメールを書くというのは基本中の基本のスキル。

自分自身開発コンサルタントとして働き始める前は英文メールなんてほとんど書いたことがなかった。
ちゃんとした留学経験があったわけでもないので英文でメールを書いたことといえばボランティアで海外に行った際にホテルのチェックインの時間確認したくらい。
なので開発コンサルタントとして働きはじめてから、ちゃんとしたビジネスメールを書くようになったわけで、はじめの頃はかなり苦労した。

今でも覚えているけど、初めて書いた英文のメールはホテルのチェックインと空港へのタクシーのピックアップの予約だった。

たかだか数行のメールだったけど英文メールの基本的なルールだとか書き出す表現とかそういった基本的な事ですら全くわかっていなかったので、今だったら数10秒で書き終わるようなメールを、参考書や辞書をにらみつけながら、15分、10分かけながら書いていたのを覚えている。

ちなみに、はじめの頃参考にしていたのはこちら。
関谷英里子の たった3文でOK! ビジネスパーソンの英文メール術
  • 作者: 関谷英里子
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2012/09/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 基本的な英文メールのルールとか、そのまま使える基本的な定型文も抑えられているのでかなりお世話になった。

コンパクトで安い割に、基本的なエッセンスが詰まって要るので、英文メール入門者にはうってつけ。

英文メールは使う文も定型的なものが多いので、とにかく何度も書いて慣れること。

日本で英語の勉強というと、単語帳とにらめっこ、っていうイメージがあるけど、書いたり話したり、アウトプットできるようになるためには、実際にアウトプットしてみることが大事。
もちろん最低限のインプットがあることが前提だけど。

その2に続きます。




2018年11月5日月曜日

就職活動の面接や喋るのが苦手な人に送る対策方法〜口下手な自分の経験を参考に〜

昔から人前で喋るのが苦手だった。
なので、就職活動の時の面接ではえらく苦労した。

準備した回答内容が話してる途中で頭から飛んで真っ白になったり
話してる途中で自分でも何を結論として着したいのかよくわからなくなってぐだぐだになったり。。。

今でも決して話すのは得意ではない。
人前に立つと緊張して変な汗が出るし
心臓バクバクだし
普段は喋れるようなとこでも変に噛んでうまく喋れなかったりする。

それでも、以前よりは、面接、スピーチ、挨拶などで、言いたいことを伝えられるようになったかな、と感じることが多くなった。

就職活動の時は、どれだけ練習しても(ビデオ撮って自分でチェックしたりとか)あまり上達している実感が得られなかったのに、何が自分の話すスキルを改善したのか。

これまでの自分の経験を踏まえて話すスキル向上によかったことをまとめてみようと思う。

自分のように、話すことや面接などが苦手な人が見て、少しでも参考になれば、と思う。

”話す”という作業の構成要素
”話す”という作業を分解してみると以下のようなステップに分解できる。
【ステップ1】話したいことが頭の中にある
【ステップ2】頭の中にあることの大まかな全体の流れを構成できる
【ステップ3】 大きな構成に沿って、自分の伝えたいことに1言1言適切な語彙を割り当てる
【ステップ4】割り当てた語彙を声として発声する
【ステップ5】話し相手などの外的な状況を読み取り、それに合わせて発声(音量、速さ)を調整する
【ステップ6】表情や身振り手振りなどの非言語的な要素を適宜組み合わせる

喋るのが苦手、という人は、このステップのどこかでつまづいてしまっていることが多い。

ちなみに自分が就活していた当初は、”3”が圧倒的に弱く、
こういうことを伝えたい、というのは頭にありながらも、適切な言葉を継げないことが多々あった。

ステップごとの対策
それぞれのステップに対して自分がした対策は次の通り。

【ステップ1】話したいことが頭の中にある
何か意見を求められても、自分の考えや意見を持てていない、もしくは十分に練れていない状態。
ビジネス書なんかによく書かれているように、普段からいろんなこと(ニュースなど)に対して自分なりの意見を持つようにするというのが、解決策だけど、それがそんなに簡単にできれば苦労はしない。

というか、それが難しいから、苦労してるわけで。

じゃあどうすればいいか、というと、本でもブログでもなんでもいいので、いろんな人の考えをパクる。もとい、参考にさせてもらう、というのが第一歩としてはいいと思う。
ここで大事なのは、いろんな立場の考えを収集すること。
例えば何かの法律や政策に賛成か反対か、ということだったら、賛成派の人、反対派の人、それぞれの考えを収集する。それを元にして、自分はどっちの方の考えに近いのか、を考えて、より納得できる方を自分の意見とすればいい。
もちろん、情報を集める過程で、この人の意見のうち、この部分は賛成できるけど、この部分はちょっと行き過ぎかな、みたいなのが出てくる。
それを重ねていけば、”自分の考え”の出来上がり。

ちなみに、この”自分の考え”はもちろん正解なんか無いので、さらに情報を収集したり、人と意見を交換したりしていくうちに、ひっくり返ることだって十分にある。
むしろ、ひっくり返されたり、軌道修正されたりすることを繰り返してより強固な理論や意見になっていく。
なので、仮に誰かに否定されても、拒否反応を示す必要はない。
逆に、逆の意見を言われるのは、自分の考えをレベルアップさせるステップなので、相手が否定してくる根拠を聞いて吸収すればいい。そう考えれば、自分の考えを話すことを躊躇することも少なくなるはず。


【ステップ2】頭の中にあることの大まかな全体の流れを構成できる
自分の意見や考えを持てたら、次はそれをどんな構成で伝えるか。
これはそこまで難しくなくて、起承転結や、課題→具体例→対策、など簡単でいいので流れを箇条書きにする練習をすればいい。
論理の流れや組み合わせはロジカルシンキングの本などが沢山あるので、そちらに譲るけど、ようは、相手が聞いて理解するには、どういう順序にしたらいいか、と考えればいい。

これは、最近あった面白い話などを友達に話したりすることでも鍛えられる。

”そう言えば先週こんなことをしたんだけど、これこれこうで、、、こうこうこうしてたら、最後はこんなオチだったよ。”

みたいに、どういう順序で話したら相手が笑えるか、などを考えながら話していれば、世間話でも十分話す練習になる。


【ステップ3】 大きな構成に沿って、自分の伝えたいことに1言1言適切な語彙を割り当てる
大まかな構成ができたら、その構成に合わせて、1文1文話すセンテンスを作っていく。
これが実は意外と厄介で、適当な語彙を持ち合わせて無いと、同じような言葉の連続になったり、話をまとめたいのにうまく切れなかったりする。
対策としては、
会話(口語調の文章)が記載されている書籍などから、使える言葉を集めておく。
類語などを調べて、同じ意味でも複数の言い回しを覚えておく、

というのが効果的だった。
書籍については、ビジネス書でいろんな偉い人の話が口語調で書かれているものが多いので、そういったものを参考にすればいい。オンライン雑誌の対談などでもいい。

類語は、自分はWeblioの類語辞典をよく使っていた。
英語では同じ言い回しを避ける、と良くいうけど、日本語でも同じ言い回し(です。..です。..です。)ばかりだとやや幼い印象になるので、やや形式的なことだけど考慮しておいたほうがいい。


【ステップ4】割り当てた語彙を声として発声する
文章が作れたら次はそれを声として発声する。
多くの人にとってはなんてことないけど、自分は緊張すると噛んだりどもったりしてしまうことがあった。
対策は地道で、
話す内容を書いてそれを何度も音読したり、
録音して聞き取りにくく無いか自分でチェックしたり(自分の声を聞くのって気恥ずかしいというか、こそばゆい感じするけど)

といったところ。


【ステップ5】話し相手などの外的な状況を読み取り、それに合わせて発声(音量、速さ)を調整する
話すというのは、単純に相手に向けて声を発するのではなくて、相手に分からせることが最終目的。
なので、相手が分からなければ、説明を加えたり、簡単な表現で言い換えたり、逆に、既に十分理解しているようだったら、省略して飛ばして話したり、といった調整が必要になる。
そのためには、相手が自分が話していることに対してどのような反応をしているのか、を読み取る必要がある。しきりに頷いているのだったら、理解、納得しているサインだし、首を傾げたり、不満そうな表情なら、自分の話の内容に疑義を感じたり、十分理解していないサイン。
それらを読み取って、適宜話し方を調整していく必要がある。
ここからの対策は少し難しい。というのも、ステップ4までは、自分一人で完結できるけど、ここからは、他人の協力が必要だから。

オススメは、友達や知り合いなどにとにかく話してみること。
身も蓋もない対策だけど、このステップを切り抜けるにはこれが一番。

ただし、かしこまって面接の練習などをする必要はない。
就活の面接練習というと、お互い面接官役をやって、フィードバックをする
というのが、定番だけど、それだと、覚えたセリフを読んで、それを採点してもらうだけになってしまう。

面接の相手は生身の人間なわけで、とにかく初めて話す人にわかってもらう、というのがいいと思う。

逆に言えば、話す場は、同期の飲み会でもいいし、ゼミや研究室の先輩と昼ごはんを食べながらでもいいし、とにかく、場所は全然気にしなくていい。

話しながら、相手の様子から、理解具合を読み取って、話の細かさやペースを調整する。というのが大事。

テーマだって別に就活の面接に限らず、ステップ2のように、最近経験した面白い話など世間話でもいい。

とにかく、話す→相手の反応を読み取る→次の話し方を調整する
というサイクルを練習することが大事。


【番外編】
これは+αになるけど、非言語的な要素もできるなら考慮したほうがいい。
自分は緊張するると、髪の毛や首もとを触ったりする癖があったので、これは日常を通して、意識的に止めるように努力した。
あと、緊張してしまう時には、あえてゆっくり話したり、話の間を長めにとったりすることでもで落ち着いたり、緊張を軽減できるので試してみてほしい。


つらつらと偉そうに書いたけど、自分もまだまだ発展途上。
一歩ずつ改善目指して頑張っていきましょう。


スティーブジョブズだって徹底的に練習してたんだ。

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン
  • 作者: カーマイン・ガロ,外村仁解説,井口耕二
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2010/07/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 126人 クリック: 3,690回
  • この商品を含むブログ (302件) を見る