2017年11月8日水曜日

元公務員が語る、給与、残業、ボーナス、退職金の実態〜公務員の給料等待遇って実際どうなの?〜〜

最近は労働市場が売り手市場ですが、まだまだ人気な公務員。

メディアでは、公務員の給与が高いとか好待遇がよく叩かれていますが、一方で、実は公務員の給与は低い、なんて話も耳にします。

実際のころ給与とか待遇っていいのか悪いのか。

元公務員がざっくばらんに綴ります。

ちなみに私が勤めていたのは、結構大きめの自治体で、首都圏に近く物価も高いので、給与は地方公務員の中でも高めです。


1. 給与
大卒だと20万円切るくらい、大学院修士だと、大学院の二年間分が加算されれて、21万5千円くらい(大卒で2年働いた人と同じ)。
昇級の詳細は自治体の俸給表によるけど、私がいたところだと、だいたい毎年8000円くらいずつ昇級していきます。
大卒の場合勤務7年目くらいになると、昇任試験受けられて、それに受かると管理職でボーナス込みで年収500万円超えるくらい(+残業代もつく)。

この水準が高いか、低いか、ですが、


これはもう身も蓋もない感じですが

完全にその人次第

若くしてバリバリ給与の何倍も働いている若者もいるし、

長年居座って給与は高い割に毎日居眠りしてる、みたいなおっさんもいます。

自分の肌感覚としては、

給与の平均値としてはやや高い。ただ仕事ができる人にとっては安すぎる。仕事してない人は不当にもらいすぎ。

つまり、よく働いている若者はもっと給与をあげて、逆に働いていないおじさんおばさんたちはもっと下げるべき。
仕事量は半分、給与は二倍、みたいなおじさんおばさんがわんさかいますから。
マジで。

人件費の総額は3割くらいカット。その中で分配を変えて仕事に見合った配分にする、ってくらいのことが必要です。

ちなみに高卒で働き始める人も多く、彼らの多くは大卒並みにバリバリ仕事こなしますが、手取りは学生のバイトより低いくらい(10万円代前半)。
地方から引っ越して一人暮らししてる人は、生活するのがギリギリなレベル。
そんな彼らの倍以上の年収もらって、毎日ネットサーフィンやら居眠りやらしてるおっさんがわんさかいるだからもう、なんかいたたまれない。

2. ボーナス
2017年現在はだいたい年間4ヶ月ちょいのところが多い様子。
民間で4ヶ月もらえるところって結構恵まれている方ですよね。
しかも昇級と同じく、業績目標とかもなし。
とりあえず毎日出勤して席に座ってれば、多少居眠りしようが、満額支給されます。

民間で、必死に頑張っても部署の業績が目標に1%足らずに、ボーナス半分カット!

みたいな経験した身としては
おいおいおいおい公務員ぬるすぎだろ
って感じですが。

3. 退職金
数年前(2011-2年頃)に退職金カットとかで、2600万円くらいもらえていた退職金が2200万円くらいに減らされた、って話を年次が上の方々から聞きました。

リアルな金額だ。

今から入庁する方々が定年退職する数十年後はどうなってるんだろ。


4. 手当
よく、公務員は色々な手当てがついてる。給与は安いが手当てが大きい。
みたいな、話を耳にしますが、、、

私の知る限りはうそっぱちですね。

そんな手当てもらったことないし。
(国家公務員は勤務地によって、基本給+数万円の地域手当?的なものがつくので、基本給だけみていると誤解が生じますが。)

結構ハードな現場行っても何もなし。
むしろ、予算も結構厳しくて、地方出張の特急料金がでなくて、自腹切ったって人の話も聞いたことがあります。

違う自治体で働いてる人友人の話では、アスベストとか人体に害のある物質に暴露されるリスクがある現場に行く時は、1日数百円の手当てがつくみたいな話は聞いたことありますが。

数百円でアスベスト吸うリスク背負うなんて割に合わなすぎるよ。

5. 残業、残業代
これも完全に部署、個人によります。
忙しいところは忙しい。
暇なところは超ーーー暇。
忙しい部署だと、月100時間を軽く超えるところもあり、終電で帰れないとかもよくあります。

ちなみに私がいた部署は超暇でした。
私は残業少ない年だと、”年”間で2時間くらいだったかな。

残業代は基本付きましたが、部署ごとに上限が決められているので、その上限を超えてしまうと、サービス残業を強いられることが多いです。

やんわりと、

部署ごとに残業時間の持ち時間には上限があるから残業つけるな

みたいに言い含められたり、

一定時間以上の残業はやたらと役職が上の方の決裁が必要で、申請しづらくしたり、

あの手この手で残業をつけないように仕向けてきます。

働き方改革、とか言っている役所がこれなんだから、民間には広がらないよね。

5. 特にこんな人にオススメ!
・めちゃくちゃ志が高くて、働かないおじさんが沢山いて、思ったより手当ても残業もつかないし頑張りも給与に反映されないけど、公共の利益のために自分は尽くすんだ!という気概のある人。
・仕事は全然頑張りたくないので、一旦就職したら一生組織にしがみついて、楽してそこそこの給与を得続けたい人。


ちなみに私はどちらにも当てはまらず、すぐに辞めちゃいました。
頑張ってる若者が報われる組織になってほしいです。

公務員の内情とかについて知るなら、国家公務員の話ですがこちらの漫画おすすめです。

現在官僚系もふ(1) (ビッグコミックス)
  • 作者: 鍋田吉郎,並木洋美
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2015/05/29
  • メディア: Kindle版
 <追記>
公務員の平均給与の計算をロバートフェルドマンさんが著書の中でなさってました。
フェルドマン博士の 日本経済最新講義
  • 作者: ロバート・アランフェルドマン,Robert Alan Feldman
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/11/21
  • メディア: 単行本
  • 民間と公務員(2015年度の予算額)を比較すると下記の通りです。
公務員(国、地方の総平均):884万円
大手民間企業:709万円
民間全体:478万円

地方まで含めて平均884万円ってさすがに(平均値は)高すぎでしょ。。。

2017年10月25日水曜日

自分が就活しているときに読んでおきたかったおすすめの本、厳選ビジネス書6冊

巷にはビジネス書があふれていますが、その中でも、自分が就活や新社会人時代に読んでおけばよかったなーというおすすめ本の紹介です。

1.自分のアタマで考えよう (ちきりん)
“考える"とは具体的にどうすることか?
考えてると悩んでるの違いは?
すぐに使える具体的な考える技術
就活だけでなく社会人になってからでも役立つ技術が満載です。



 2.自分の時間を取り戻そう (ちきりん)
生産性を高めて、労働効率をあげて、人生でやりたいことをやるには。
生産性とは何か?個人レベルで生産性を上げるには?など、生産性という概念について、仕事に関わらず、個人の私生活レベルまでを対象に説明しています。
ビジネスマンに関わらず、人生の時間の使い方を見直すきっかけになる一冊。



 3.生産性 (伊賀泰代)
 2番目に続き生産性に関する本。
こちらは、ビジネスマンや会社などの組織で活用して行く人向け。
打ち合わせ、研修の生産性が低いのはなぜか?どうしたら上がるのか?
役職定年した働かないおじさんを組織として有効活用するには?
など、実用的なテクニックが満載です。
人事や研修、組織管理を担当されてる方は必読。



 4.LIFE SHIFT (リンダ・グラットン)
今後の人生の過ごし方がどう変わって行くのか?寿命が100歳を超える世界でのキャリアの積み方とは?
私も就活中は一つの組織で働きつづけるイメージだったので、こういう本に出会っていればもう少し柔軟にキャリアを考えられたんじゃないかなーと言う自戒も込めて。


 5.MISSION (岩田松尾)
 働く意義とは何か?どうやったら自分に合った仕事、ミッションを見つけられるのか?
働き方、仕事などに迷った時、考えたい時に読む本。
元スターバックスCEOが著者で、スターバックスの価値とは何か?スターバックスの話にも、触れています。


 6. 走りながら考える (為末大)
 元ハードル選手の為末大さんの著書。
(私なりの)本書のテーマを一言で言うと、
「ポジティブに諦める!」
あきらめることはそんなに悪いことなのか?
ご自身が引退を決断した時の気持ちの整理の仕方とか、実際の経験や決断を基に書かれているので、説得力があります。
頑張りすぎて消耗したとき、少し気持ちを緩めてくれます。


 

2017年10月3日火曜日

日本は難民を受け入れるべきか〜難民受け入れのメリット、デメリットを考える〜

最近、難民関係の本を読んだので、色々と思ったことを。

難民問題 - イスラム圏の動揺、EUの苦悩、日本の課題 (中公新書)
  • 作者: 墓田桂
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2016/09/16
  • メディア: 新書

難民鎖国ニッポンのゆくえ (ポプラ新書)
  • 作者: 根本かおる
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2017/05/09
  • メディア: 新書

 ヨーロッパでの難民受け入れ問題に端を発して、近年難民の受け入れのメリットやデメリットについて世界的に議論が起きていますね。

日本でも難民申請者数が急増しています。
法務省ウェブサイト
http://www.moj.go.jp/content/001217009.pdf

難民の受け入れの是非については議論がありますが、日本では受け入れに対するネガティブな報道が多いためか、受け入れ消極派の意見が強いように感じます。
確かに受け入れには、お金がかかり、それは日本の税金で負担しているわけで、受け入れに反対したくなる気持ちもよく理解できます。
欧州では難民による犯罪が問題視されていることも少なからずあります。

では、難民を受け入れるのは非合理的な選択なのか、いくつかの観点から考えてみました。

【デメリット】
1. 財政的な負担
難民を受け入れ、生活を支援するのにはお金がかかります。
難民を受け入れることが国際社会としての責任と言っても、まずは、日本国内のことが優先、というのも理解できます。
一方で、日本が途上国の開発援助に出しているODA予算は年間6000億円近く。
(ODA)ODA予算 | 外務省
難民の受け入れも、途上国の援助も同じ国際貢献ならば、6,000億近い予算がODAには出せて、難民数十人の生活費などが負担できないというのはおかしな話ではないでしょうか?
ドイツのようにかなりの人数を受け入れている国は、予算の負担もそれなりのものになるかもしれませんが、現状の日本の受け入れ人数であれば、仮に今の倍になっても(ODAの予算総額を考えると)たかが知れています。
無制限な受け入れとまではいかなくても、金銭的な負担を現状のODAを始めとする、国際貢献という枠の予算で捉えた場合、もっと受け入れ人数を増やすことは、財政的にはそこまで問題ではないでしょう。
ちなみに、JICAが行なっているボランティア事業の青年海外協力隊は、1名を2年の任期派遣するのに、研修なども含め1人あたり2,000万円ほどかかるそうです。にもかかわらず、現地についたら、やることなくて2年間遊んで終わる、みたいなこともあるわけで。。。そこにお金かけるなら、全部とは言わないまでも、ボランティア数名減らして、そのお金で、命からがら母国から逃げて来る人を救ってもいいんじゃなでしょうか。

2. 文化の違いや地域との軋轢
難民を受け入れたはいいけど、宗教や文化の違いから日常生活の中で軋轢が生じる、というのも受け入れた欧州でよく聞く話です。
ただこれについては、文化の違いを事前に難民に理解してもらう、受け入れる地域にもそういった文化の違いを受け入れる受容性をつけてもらう、といった対応でクリアできそうです。

 【メリット】
1. 労働力としての活躍
現在積極的に難民を受け入れているドイツやカナダで言われているのが、難民を受け入れることで、国内の生産人口が増えるので、国の経済にメリットがある、ということです。
日本も少子高齢化が進み、出産や子育てなど人口増加に向けた政策にリソースを割いているわけで、すでに成人して働ける状態の生産人口がいきなり増えるのは、出生率をあげて、教育を無料にして、、、、と長期間の投資をするより、(生産人口を増やすという数字だけみれば)ある意味効率的です。

GoogleやApple, Amazonが移民など国外の労働力を活用しているように、海外から入ってくる労働力には大きなポテンシャルがあります。
日本国内だけで労働を賄うことにこだわり続けるより、国外のリソースを有効活用することにも目を向けた方がいい時期なのかもしれません。

2. 日本の国際化加速
難民を受け入れる時には、受け入れる地域側も、文化の違いなどを理解する必要がある、と書きました。
なんで、受け入れる側が難民に合わせなきゃいけないんだ、という話もあるでしょうが、今後グローバル化が進み国内外の人やモノの流動性が高まっていく中で、異文化の相手とコミュニケーションを経験しておくのは、日本の国民側にもメリットがあるかと思います。
例えば、自分が子供を育てるなら、日本人だけのコミュニティより、いろんな人種や文化のコミュニティで文化や宗教、人種の違いを理解しながら育って欲しいな、と思います。

ざっくりまとめ
・財政的にすでにODAにあれだけ多額のお金を出してるんだし、難民の支援に多少さいても別にいいじゃん
・宗教や文化間の軋轢とか、治安の悪化とかあるけど、人数を急激に増やしすぎず少しずつ増やすようにコントロールしていけば、これらの問題はいくらでも解決できる。
・上記負担あるけど、受け入れるメリット(異文化を学ぶことによる日本の国際化、労働力の確保)があるので、多少の負担は受け入れてもいいよね。
・というか、理屈ぬきにして命の危険にさらされている人が目の前にいたら助けたい。

ということで、私は受け入れ賛成派(少なくとも今の年間認定者20人とかよりは増やしていい)です。

中々複雑な議論で専門家の間でも意見が分かれるので、本を読むときはいろんな人の対立する意見を取り入れ、比較した上で、自分の意見を考えるのがいいと思います。

難民問題 - イスラム圏の動揺、EUの苦悩、日本の課題 (中公新書)
  • 作者: 墓田桂
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2016/09/16
  • メディア: 新書

難民鎖国ニッポンのゆくえ (ポプラ新書)
  • 作者: 根本かおる
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2017/05/09
  • メディア: 新書

2017年7月28日金曜日

書き出しながら考えることの意義

考えるときに書き出してみる。

言い古された基本中の基本ですが、改めてその意義を整理してみる。

1. 視覚化することで理解しやすくなる
図などに整理することでモヤモヤしてる事を整理できる


2. 自分の理解が曖昧な部分に気づける
なんとなく考えるのできるけど、いざ書こうとすると、曖昧なままでは言葉にできないので、自分の理解の曖昧さに気づく。


3 脳のキャパシティの節約
考えるときに、脳が覚えておかなきゃいけない事を減らせる。
表、図、一覧などを思い浮かべながら考えるのは大変だけど、
それらを、書き出して頭の外に整理してしまえば、脳を考えることにフル活用できる。


最近改めて実感したので整理してみました。


あーーーー最近考えてばかりで疲れるーーー!

2017年7月27日木曜日

情報収集・分析のためのポイント

最近情報の収集や分析でいろいろ思ったところがあるので、備忘録的に。

1 実現したいことは何か
 ・そもそも何を目的として作業するのか

2 その上での課題は何か?
 ・課題の洗い出し
 ・洗い出した課題の絞り込み

3 課題解決に必要な情報は何か?
 ・どのような情報を集めれば課題解決につながらるか

4 どこから情報をとるか?
 ・ウェブサイト、書籍、ニュース等

5 とった情報をどう解釈するか?
 ・どんな情報を集めたら、どんなことが言えるのか

6 とった情報をどう分析するか
 ・5の解釈に至るまでのデータの料理の仕方

7 分析結果からどう行動するか
 ・出した結論、情報の解釈からどう行動するのか

2017年7月16日日曜日

キレるという行為はただの甘え

突発的な怒り、キレるのは、周りに過度な期待(甘え)があり、自分の想定を超えた事体が起きてテンパッている状態。

周りが自分に都合よく、”こうしてくれるはず”という期待があるので、その通りに現実がいかないときに、とまどっているのと同じ。

朝の通勤時にすれ違いざまに肩がぶつあって舌打ちをするひとは、相手は自分をよけてくれるべきと甘えているから

部下のミスに簡単にキレる上司は、(自分だってミスするのに)部下が完璧に仕事をこなして自分には迷惑かけないべき、と甘えているから


簡単にキレる人は、そういう態度を示すことで周りが気を使って問題を解決してくれるような環境で生きてこれたんだろうな、と思う。


それは、子供が泣き喚けば、親がこどもの不満を解消するよう、問題解決してくれるのと同じ関係で、


恵まれた環境で生きてきてうらやましい、という思いと、

自立できてないことへの哀れみとが混じった思いを相手に感じる。

そんな今日この頃。

失敗したくない、と言う思いに囚われているときはすごい人の失敗談を聞くのが有効

失敗したり、妥協したりすることに対して拒否反応を示してしまうことってたまにある。

特に順調に人生歩んできた人ほど、あるとき自分の思う通りにいかない壁にぶつかると、

こんなはずはない、自分の人生思った通りにうまくいくはずだ!

と現実を受け入れられず、自分の理想にしがみついたまま、泥沼にはまってしまうこともある。

希望の大学に入るために何年も浪人したり、

就職浪人のためわざと留年して、同じ組織の採用に何度も応募したり、

資格試験を何度も受けなおしたり、、、


本当にそれが本人の望むことならいいのだけど、なんとなく、ここまでやってきたのだから後には引けないという、言い方は悪いけど、惰性や思い込みで動いている人も少なからずいるのではないかと思う。

自分自身もそういう何度かそう言う経験をしたので、自分の目標とか希望にこだわりたい気持ちはとてもよく理解できるし、それを手放すことがどれほど辛いかも想像にかたくない。

一方で、いつまでも、こだわりにしがみついていても人生楽しめないし、自分自身もつらいだけなのもまた事実。

じゃあ、どうすれば、そういうこだわりを手放せるか、という話だけど、

自分がすごいと思っている人、尊敬している人に

同じような方向転換、追ってきた目標を諦めた、手放した経験を聞く

というのが経験上有効。


自分が、すごい、と思えるような人でも、過去にそういう苦い経験をしてきたこと、
逆に、目標を諦める、変更を強いられるなどの苦い経験をしてきても、その人のようになれるのだ、ということを知れば、自分が惰性で目標にしがみつくことが、小さく思えてくる。

人生の選択肢はたくさんあって、絶対これじゃなきゃダメ、なんてことはほとんどないのだから。

後悔することの人生における意義

後悔、ってネガティブなワードだけど、結構意義のある感情だよな、と自分ではおもっている。

失敗から学ぶっていうのに近いと思うけど、後悔するから、次から気をつけようと思うわけで、後悔しなければ、同じことを繰り返してしまう。

例えば、石の上に3年、なんて世間で言われるけど、こんなん気にしないで、合わない、とおもったらさっさとやめればいい。

もし、辞めた後に後悔すれば、

あのときは勢いでやめてしまったけど、あそこは踏ん張りどころだった。
今後同じような状態に遭遇したら、そのときは踏ん張ろう

と思える。


これが、決断せずに、

なんか違うんだけど、やめるという決断してダメだったらどうしよう。。。

というところで止まってしまうと、ずーーーっとそこから動けない。

間違った決断だっていい。後悔したっていい。

そのときはそこを糧に、次から踏ん張ればいい話だ。


日本人は、間違いとか失敗とか後悔に潔癖すぎるね。

転職に関して世間で言われていることの実証をしてみる その2

”石の上にも3年”

3年という期間はまあ、キリのいい数字を昔のひとが適当に当てはめたんだろうけど、
いわんとしていることは理解できる。

いっときの感情に流されて、勢いだけでやめると後悔するよ、っていうのもある程度は納得できる。

ただ、この言葉が利用される時の前提はいくつかあると思う。


・他人に押し付けられるものであってはいけない。
雇う側が不条理な労働条件を労働者側に押し付け、それでも逃げられないようにするための言葉であってはならない。

・逆に、ここを乗り切りたい!、という自発的な意思を持った人が、自分自身を鼓舞するときに用いるべき。

・3年、という数字に意味はない。
仕事の中身を自分が十分理解できた、と思えるかが1つのライン。どういう仕事か、を分かった上で、やめるならそれはok



そう考えると、世間で使われている石の上にも三年は、自分の考えだと、ほとんど間違った使われ方してるんじゃないかな。

なんというか、立場の弱い労働者を縛り付けて説教する、みたいな。

くわばらくわばら。。。


転職に関して世間で言われていることの実証をしてみる

転職に関してよく言われていることを自身の経験をもとに振り返ってみる。

”結局楽なところなんてない。大変なのはどこも一緒”

確かに完璧な職場、というのは(ほとんど)ないと思う。

どこの組織、職場でも、

仕事の負荷(質、量)が大きすぎたり
人間関係が大変、職場の人と合わない、なんてことがあったり
給与が希望と合わなかったり・・・

なんてことはよくある話で、全てを満足するようなところを探すのはなかなか難しい。

じゃあ、現状を我慢するのが正しいかというと、それは違うとおもっている。

色々満足できない点、完全じゃない点はどこもあるけど、人によってどこを譲歩できるか、どこは譲れないか、どういう辛さなら乗り越えられるのか、は大きく違う。

なので、自分の考え方やスタンスにあっているところを探していく、というのは非常に合理的だと思う。

絶対合わない、とおもっているのに、我慢し続けるのは、自分にとっても、働いている組織にとってもためにならない。



2017年6月28日水曜日

最大の違いは市場の評価を受けているか否か

民間企業と、公的団体の一番の違いってだんだろうか。

いろんな形態の業種や組織で働いて、最近、実感を伴ってわかってきたことが1つある。

最大の違いは、

市場の評価を受けているかどうか。

淘汰を受けているか

と言い換えてもいい。


民間企業では、利益を出さなければ、組織維持のための費用、オフィス代、人件費、経理・税務にかかる書類の処理にかかるコスト..etcは支払えない。

利益を出すということは、誰かが、その組織の価値(サービスや、製品)を評価してくれて、お金を支払ってくれているということで、逆に言えば、そのような価値を提供できない組織は生き残れない。
つまり、生き残っている組織というのは、少なからず、その価値を誰かが、お金を支払ってくれるくらいには、認めてくれていることになる。

一方、公的な団体や組織には、その評価や淘汰のシステムが働かない。

価値を生み出しているかどうか、ではなく、政治的、もしくは誰かの恣意によって、予算が付きさえすれば、組織は維持できる。


往々にして、そのような組織は、”公的利益のため”の存続をうたっており、

価値の提供に対する批判の目を上手くかわしている。

利益を追求していたら、公的利益は達成できない、だから自分たちは価値をだしているかどうかで判断されるべき組織ではない、

というロジックだ。

果たしてそうなのか。

公的利益のために存続しており、数々の優遇を受けている組織だからこそ、その価値は厳しく査定されるべきだと思う。

それがない限り、予算を確保して、自分たちのための組織保全に走る、公的団体はなくなることはない。

2017年6月26日月曜日

地方公務員の実態 その3

暇?忙しい?

就活シーズンになると、よく学生からこんな質問うけます。

公務員って実際暇なのか忙しいのかどっち?って。


これは、あたりまえなんですが、

”部署によって違う”

忙しい部署でも

”時期によって違う”

というのが答えです。



例えば、忙しいことで有名な財務、財政系の部署ですが、

年間の合計で考えればほかの部署よりは圧倒的に忙しく、ピーク時には日付が変わるなんてことも普通にあります。

ただ、繁忙期を過ぎると普通に定時に帰れたり、なんてこともあるので、忙しい部署=年がら年中忙しい

というのはちょっと違いますね。

また、逆に、普段は暇だけど、年間の一部分だけ忙しくなったりするのが、選挙関連の部署。


普段は暇で仕事がない、なんてこともあるらしいですが、選挙1、2か月前からは、帰れない、泊まり込み、が普通です。

はやく電子投票にすればいいのにね。


それ以外でも、単純に人員が削減されて忙しいところとか、

同じ部署でも仕事の割り振りがアンバランスで、忙しい人と、暇な人がいたりとか、

まあケースバイケースです。


なので、投資銀行とか、戦略系コンサルみたいな殺人的な激務ではないけど、忙しいときはそこそこ忙しくなる可能性は結構あって、ずっと定時帰りなんことはないと思うよ、

というのが、本日の結論でした。

ではでは。

地方公務員の実態 その2

地方公務員の給与

よく地方公務員の給与は、いろいろな手当がついて、実態よりかなり高い、
なんてこともいわれてますが、実際のところどうなのでしょうか。

結論から言うと、そんな手当は、(少なくとも今は)私が知る限りほとんど存在せず、給与はそんなに高くないです。

ただ、民間と違うなと感じるのは、

- 業績とかに関係なく、ボーナス(4か月程度)が間違いなく支給される
- 仕事できない人でも給与が定額ずつ年次とともに上がり続ける
- 実力による査定が実際はほぼないので、仕事できない人でも給与下がらない、クビにならない

といったところでしょうか。

個人的な肌感覚としては、

仕事できない、高年齢者はトクして、
仕事できる、若手は損をする

という感じです。

年収800万円の居眠りして、ネットサーフィンばっかりしているおじさんがいる一方で、

月給16万円とかの、高卒の若者がバリバリ活躍している(のに給与的には報われない)

なんてことはザラですので。


ただ、一部の仕事できる人を除き、仕事内容に対して給与もらいすぎな人は多いのが実態で、
その結果、平均値としては、割高だと思います。

なので、適正化のためには、

‐まず、仕事してない人を解雇、給与の引き下げを行い、
- その分若くても仕事している人にはそれに見合った対価を支払う

ということが必要で、

結果的には、平均は下がるくらいがいいと思います。


まあ、当分公務員の解雇なんて可能にならないでしょうが。。。。





2017年5月8日月曜日

地方公務員の実態 その1

公務員って都市伝説的な話が色々あるけど、あれってどこまで真実なのか。

地方自治体勤務経験者が語ります。

その1
〜議会は茶番?質問と回答を役人が作る?〜

ほぼ本当です。
私がいた自治体(結構大きめの政令市)では、議員は、○○についてこんな感じの質問がしたい、という要望を役所側に出します。

担当部署へ割り振られた後に担当者が文面を作成し、上司などの部課長級が確認した後、議員へ提出され、場合によっては修正が入ったりします。

議員によっては結構文面にこだわりがあり、自分で原案を作ったり、役人が作ったものを自分で修正したりする人もいますが、一方で、役人に丸投げして、上がってきたものを読み上げるだけ、という人も少なくありません。

ちなみに、首長側の回答も同じ担当者が作成しますので、担当者としては、自分の作った台本にそって議員と首長(例えば市長や区長)が寸劇を演じているようでなんとも変な気分です。

正直、決まった原稿を読むだけなので、議会は基本的にただの儀式というかセレモニーです。

公の場でやり取りすることで、言ったことに責任を持たせるというのが主目的ですね。

そのためだけに多額のコストをかけてあの儀式をやる意味があるかは個人的には甚だ疑問なのですが。。。

次回以降に続きます。

2017年4月24日月曜日

開発コンサルタントになりたい人へ。〜年収やキャリアパス、新卒でもなれるの?などの疑問に答えます〜

国際協力業界への関わり方の1つに開発コンサルティング業界で働く、つまり、開発コンサルタントとして働く、という選択肢があります。

実は国際開発、国際協力、ODAプロジェクト(特にJICAのプロジェクト)には相当関わりが深いこの仕事ですが、

実際の業務としては日々何をしているのか?
そもそも開発コンサルタント(開発コンサルティング業界)とは何なのか?
給与や待遇はどうなのか?
どうやったらなれるのか?

については、一般にはほとんど知られていないのが実情です。

私も初対面の人に
「職業は開発コンサルタントです。」
と言ってわかってもらえたことは、業界関係者を除いて一度もありません。

本エントリでは、

  1. 開発コンサルタントとは?
  2. 開発コンサルタントになるには?
  3. 新卒でもなれるのか?
  4. 転職するには?
  5. 英語力など必要なスキルは?
  6. 実際のところ収入ってどれくらい?

などなど、重要だけど一般にはあまり公開されていない点について説明していきます。

【1. 開発コンサルタントとは? 】
開発コンサルタントとは、政府系のODAのような開発援助プロジェクト、国際協力プロジェクトを実施するにあたり、現場のマネジメントをしたり、国際開発の現場で専門的なスキルを提供する人達のことです。

ODAとはOfficial Develpment Assistanceで、その名の通り、政府など公的な機関がお金を出す、有り体にいうと公共事業で、予算を持っているのは国や、JICAなど国の外郭団体です。
とは言え、JICAなどの政府系機関が途上国の援助をしようとしても、彼ら(準)公務員は各分野の専門家ではないので、高度な専門性が要求される部分については、民間の専門家に委託する、ということです。

例えば、
アフリカの村に井戸を掘るプロジェクト
があったとすると、
役割分担は以下のようになります。

・外務省(予算の大枠を決める人
大枠(どの国・地域のどの分野に何十億円とか)での予算を確保し、外郭団体へのJICAへ予算を配布、どの国にいくら予算をつけるか、大枠を決める。

・JICA(細かい予算を決める、民間へ外注する)
予算を元に各国のどのような分野に予算を配分するか、各分野でどのようなプロジェクトを実施するか、のアウトラインをつくり、民間の事業者に発注(細かい計画などを提案してもらう)する。発注した業務の進捗確認。

・コンサルタント(JICAから仕事を受ける、決められた予算を使って実際にやる人
JICAから発注された業務概要を元に、プロジェクトの実施工程など詳細を作成、提案する。受注後、プロジェクトを実施して、報告書の作成、JICAへの報告を行う。

つまり、援助する日本サイドでは、一番現場に近い(良くも悪くも泥臭い)立ち位置になるわけで、実際の業務も、良くも悪くもその立ち位置を反映したものになります。。。

逆に、紙を作るのが仕事の役所仕事より、現場(アジアとかアフリカとか)が好きな人は向いているかもしれません。
ただ、役所と仕事している以上、役所の求めに応じて大量の書類作成は免れませんが。


【2. 開発コンサルタントになるには?】
これはいろいろなキャリアパスがありますが、
新卒であれば、青年海外協力隊に応募し海外経験を積むのが一番効率が良いです。
帰国後の就職先も保証されていなしややリスク高いように感じるかもしれませんが、
 海外系の業務につくには海外経験が必要→海外経験がないから海外関係の業務につけない→経験値がたまらない→…

という若くして国際協力に関わりたい人が往往にしてぶち当たる負のスパイラルの壁を越える足がかりになります。

すでに社会人経験があり、特定の専門分野で数年(できれば5年以上)のキャリアがあれば、いきなりコンサルタントへ転職というのも可能ですが、ご自身の専門性が、そのときの開発援助のトレンドにマッチしていることが前提となります。
逆に言えば、いくら専門性を身につけても、いざ開発コンサルタントへ転職しようとしたときに、その分野での人材の需要がなければ、専門性は活かせない、ということになります。なので、専門性をつけてから国際協力業界へ!と考えている人は、業界のトレンドと人材の需給の見通しをしっかり持っておく必要があります。

恐らく、20代で既に働いている人が開発コンサルタントに興味を持ち、業界関係者に転職の相談をすると、「経験を積んで30代前半で転職するのがいいよ」という答えが返ってくると思います。
ただ、上述の通り、30代前半まで数年間の経験を積んだところで、それがその時の国際協力のトレンドに合っていなければ意味がありません。確かに経験を積んでから国際協力業界に入った方が、すぐに専門的な仕事に関われるのは間違いありませんが、このようなリスクがあることは念頭に置く必要があります。
経験を積んでから国際協力業界へ、と考えている人は、常に国際協力業界のトレンドと自分の専門性にずれがないかを意識するようにしましょう。

やや脇道にそれましたが、それ以外では、社会人経験者、協力隊経験者で、イギリスの大学院で国際開発修士(1年で取れる)をとる人も多く、採用時も語学、国際協力への理解度などそれなりに評価されます(ただそれなりにお金かかります)。

【3.新卒でもなれるのか?】
これは一概には言えませんが、門戸は開いているけど、それなりに競争は激しい、
というとこでしょうか。

これまでは、開発コンサルタント業界では若手養成の余裕がないことから、開発コンサルティング分野での新人の採用はあまり行われてきませんでしたが、
最近は各社とも若手〜中堅の深刻な不足から、新たに新卒採用を始めたところもあります。

とは言え大手が中心で、開発コンサルタントの多くを占める、中小企業では新卒の採用はほとんどないと思った方がいいでしょう。
先にも書いたように、新卒からの就職を考えるなら青年海外協力隊が一番確率が高いと思われます。
ちなみに私が知っている採用者の例を挙げると

- 国内大学を卒業後(文系)、英国で開発修士を取得
- 大学院卒(理系)、青年海外協力隊へ参加
- 学部を海外(英語圏)で卒業(文系)

という感じです。

なので、それなりに英語ができたとしても、海外経験がないときびしいかもしれません(海外の大学を出てても落とされることもザラです)。
逆に言えば、英語力、海外経験、国際開発に関する知識やバックグラウンド、業務に直接的に役立ちそうな専門性
がありさえすれば、新卒でも採用される確率は十分にあると思います。

また、理系で専門性がないと採用されないのか、というと必ずしもそうではありません。
プロジェクトにはいろんな業務があるので、初めは庶務(業務調整と言われます)のような仕事でプロジェクトに入り、知識や経験を積んで行く、というキャリアパスの人も中にはいます(若手が多いです)。
が、このポジションは、要するにベテランさん始めとするみんなの雑務処理のような要素が強いので、プロジェクトのメンバーが利用したタクシーの領収書をかき集めてExcelに打ち込んで、、とか、領収書の必要事項がなくて経理の人と揉めたり、、、とか、まあ結構不毛な作業が多いのでそれなりに覚悟が必要です(経験済み 笑)。

【転職するには?】
中途の場合は、持っている専門性が国際開発のトレンドとマッチするか、この一点につきます。最近は技術者不足から、高い専門性が要求されるものは、一部語学力不問、という条件での業務発注も行われており、半端な語学力よりは、トレンドにあった技術力が一番の武器になります。もちろん英語はできるに越したことはないですが。
転職先探しは、先のエントリにも書いた、PARTNERというサイトですね。
業界全体として技術者不足なので、トレンドにあった専門性を持っている人が転職するのは比較的容易だと思います。

【5. 英語など必要なスキルは?】
一部ここまでの繰り返しになってしまいますが、
1. 英語力(もしくはフランス語、スペイン語等)
2. 協力を行う分野の専門性
3. 国際開発に関する知識など
4. 海外在住経験(サバイバル力、危機管理能力)
5. 体力

ですね。
4,5は意外に大事で、コンサルタントは電気、水道などないような途上国のど田舎の村に滞在したりするので、こうしたサバイバル力は大事です。特に若手の間は。体調くずしちゃったら仕事にならないですし、最悪命に関わるので。
また、JICAからありえない短期間での無茶振りを受けたりと、睡眠時間を削って働かなくてはいけないことも多いです。
海外出張では、平日に日本で5時まで仕事してそのまま空港へ行き夜行便で出張先へ、朝到着してそのまま相手とのミーティング、、、みたいなスケジュールもよくあります(開発コンサルに限ったことではないかもしれませんが)。というわけで体力面は地味に重要です。


英語力は、抜きん出た専門性があれば話は別ですが、通常のビジネスレベルの会話力、TOECIだと800点は最低でも欲しいでしょうか。
TOEIC = 業務上の英語力ではないので、一概には言えませんが、努力でどうにでもなる部分なので、これくらいはクリアしておきたいところです。

【6. ぶっちゃけ年収ってどれくらい?】
これは会社によって違いますが、基本の給与自体は大して高くないです。地方公務員の収入と同じくらいか少し低いくらいじゃないでしょうか。
ただし、海外出張に行くとそれなりの手当てがだいたいの会社ではつき、場合によっては手当ての方が給与よりも多いなんてこともあるので、海外への出張が多ければ、一般的な会社員の平均は大きく上回るでしょう。
1年の半分くらい出張したとして、20台半ばで平均手取り35万(残業代、ボーナス含めず)くらいってとこでしょうか。
もちろん諸々の条件で変わるのですが、目安として。


【最後に】
色々書きましたが、私がこの業界で働き始めた時に感じたのは、仕事に興味を持って働いている人が多いな、ということでした。
以前働いていた組織の先輩や同僚は、
仕事は給与のためにする作業
みたいな感覚でしたが、
開発コンサルタント業界の人は、仕事=興味の湧く面白いもの、という捉え方をしている人が多いです。

例えば、

最近***の案件をやってます。

というと、

面白そうですね!

という回答が返ってくることが多いです。

仕事に”面白い”という表現を使うのは当時新鮮に感じたのを覚えています。

個人的には色々葛藤もあり辞めてしまいましたが、知的好奇心が強く、純粋な興味などで動いていける人(あと体力がある人)には向いているのかもしれません。
 ただ、清濁合わせ飲みまくり(”濁”多め)なので、純粋な国際協力への期待が強すぎるとギャップに苦しむと思います。
あとは、あくまでクライアントが役所(JICA)なので、お役所仕事へ合わせる柔軟性というか、忍耐力も必要です。
お役所仕事の一部を委託されているわけなので、ペーパーワークも多いです。

【開発コンサルティング業界の情報収集について】
 情報収集が難しい開発コンサルティング業界ですが、最低限国際協力ガイドは目を通しておいて損はないでしょう。各社の求人やキャリアパスの事例など業界のトレンドや概要が掴めます。

2018-19年版出ています!

国際協力キャリアガイド〈2018‐19〉
  • 出版社/メーカー: 国際開発ジャーナル社
  • 発売日: 2018/10/01


2017年3月24日金曜日

国際協力業界で働きたい人へ

国際協力関連の仕事をして早数年

この業界に入る前と入った後のギャップ、入る前に自分が知っておきたかったなーと言うことを、アクター(援助に関わる各組織)と言う切り口で、自分の経験を元にまとめました。

この業界は情報も少ないし、複雑でイメージしにくいので、今後この業界を目指す人のためになれば。

あくまで、主観的な意見ですし、各カテゴリーでいくらでも例外はあるので、一個人の所感として。

まず、組織としての関わり方として主なものは次の通りです。

・政府系機関(外務省、他省の国際関係部門、JICA)
・国際機関(FAO, UNDP, UNICEFなど)
・民間企業(コンサル、シンクタンク、CSR部門など)
・NGO, NPO 

それぞれの特徴をあげていくと、

外務省
本省だと大まかな予算どりなど。扱う予算やスケールは大きいけど、現場に出たり、個々の案件の詳細までは関与できない。
各国の大使館に配属になれば、その国の案件は比較的近くで見られるけど、それでも、お飾り的(中身を作るより、セレモニーで偉い人と握手したり、サインしたりとか)な感じは否めない。

JICA
外務省がつけた予算を使って事業の大枠を作る、管理する。
実際の業務はほぼコンサルに丸投げ。
自分でやる、と言う
より、コンサルから上がって来たものをチェックするのが仕事。浅く広く。
現場に出る機会も少ない。外務省よりは個々の案件に関われる。

開発コンサル、シンクタンク
JICAや政府系機関などの仕事を請け負うのがメイン。
民間企業なので利益目標へのプレッシャーはそれなりに強く、自社の利益を援助相手国の利益より優先せざるを得ない時もあり葛藤を感じること多々。
逆にそこをいかに上手くコントロール出来るかが肝。
ある程度の割り切りが必要。高い理想を掲げる人には、葛藤大きいかも。
薄給でJICAを始めとするクライアントにこき使われる感じ。
特に若手は雑用もめちゃくちゃ多く辛い。

NGO, NPO 
予算が寄付などから来ていることが多いし、利益へのプレッシャーもないので、他に比べると理念に沿った活動ができる、自分の本音の、こうすべき!にそって行動できる。
案件の規模も大きくないぶん現場に近い活動ができる。
ただし給料は安い。
また、営利組織ではないといっても、活動の予算は何処かから集めてくる必要があり、JICAやコンサルの仕事を請け負ってやっているところも多い。
理念に共感してくれるドナー(お金を出してくれる人、組織)がいれば最高。

国際機関(FAO, UNDP, UNICEFなど)
国に比べて、他国から供与されたお金を使うのでチェックが緩く(国民の税金を無駄遣いするな!的な視点からの監視は弱い)腐敗も多い(らしい)。
機関にもよるけど、意外と仕事も雑(殿様商売的)なとこも多くピンキリ。


番外編
個人
アフリカの某国でボランティアしてた時に、ど田舎の村で欧米人に会った。何でも、村にトイレを作る支援をするために来ているとのこと。
しかも、予算は全部自分のポケットマネー
自国で仕事してお金が貯まったら途上国に来て貯めたお金で援助をしてるとか。
自分の負担で、被援助者に直接、自分が必要だと感じたものを提供する。

国際協力かくあるべし、を見た気がした。

2017年1月22日日曜日

オススメビジネス書籍。これまで読んで役に立った本たち14選


自分の備忘録を兼ね、これまで読んで特に有意義だった本たち。14冊ピックアップしました。

時短などについて書いた時間管理本は沢山あるけど、これは別の切り口から時間の使い方について書いています。


生産性とは何か、なぜ生産性が必要か、組織としてどのように生産性を高めていくのか。


 生産性を高めて、人生の時間を有効活用して、やりたいことを全部やりましょう。


 考える、とは何か、どうやるのか。思考について体系的に取りまとめた本


 メディアに騙されないために。なんでメディアの情報には偏りがあるのか?メディアの構造からわかりやすく解説されており納得できる。
メディアを作る側にいた田端さんだからこそ書ける内容。


これからの世の中で必要な マーケット感覚とは?なぜそれが必要なのか。


 日本経済について、雇用など様々な切り口から問題点、対策を解説。切り口もはっきりしており、分かりやすい。


 これまでの価値の評価の仕方が新しい切り口に変わっていくという話。新しい価値の切り口にはどのようなものがあるのか。


 モチベーションを維持するには?
 頭でもやらなきゃいけないのになぜかできないのはなぜ?その理由と対策。


 タイトルのまま。仕事を楽しくするにはどうしたらいいか。自分は新卒で就職した職場に疑問を持っており転職を考えていた当時読んで非常に参考になりました。

 技術が発展する未来の世界で、良くも悪くも働き方はどう変わるのか。

 クラウドソーシングが社会に与える影響。

 アップル、グーグル、超巨大グローバル企業は国を超える存在になる。

2017年1月20日金曜日

小さくはじめて何度もまわす

新しい作業プロセスや、事業や制度を導入するときに、色々方法はあるけど、自分としては

まずは少量で1サイクル回してみて
フィードバックをもらい
修正して
再度サイクルを回す
再度フィードバックをもらう
徐々に規模を大きくしていく

というように、まずはサイクルを回してフィードバックを何度もかけることを心がけている。

どんなに完璧にやったと思ってもどこかボロはでるし、自分にとっての完璧が他人の完璧とも限らない。

なので、

完璧になるまで準備をしてからサイクルを回し始める、というよりも、
ある程度形になったところでサイクルを回し始めてフィードバックをもらいながら修正していく、という風にしている。

サイクルを回してみて始めてわかる問題もあるので、いきなり大規模にサイクルを回し始めると、問題が起きた時に規模が大きい(エラーなどの数が多い)分対応にかなりの労力を奪われる。

対応に労力を奪われる割には、得られるフィードバックはどれも同じなので、改善への貢献度は低く、生産性が低い。

なので、まずは小さくサイクルをスタートして、一般な欠陥を修復した後、規模を拡大していく、

というのが効率的かな、

と感じているし、そうなるように日頃から努めるようにしている。


「リーン・スタートアップ」はまさにこう言うまずはサイクルを回してみることの重要性を解説している良書だと思います。

2017年1月1日日曜日

就職活動は不条理、アンフェアなものである、というのをまずは受け入れよう。

学生時代就職活動していて、何度も感じた違和感がある。

こんな面接なんかで評価できるの?
簡単に嘘つけちゃうじゃん?
口下手っていうだけで優秀な人でも落とされちゃうんじゃないの?
etc.etc...

行き着いた結論の1つは、ちょっと考えれば非常に当たり前のものなんだけど、

採用活動は、アンフェアで、とても不条理なものである、ということ、

何がそんなにダメかというと…

民間の採用面接と資格試験の合否は違うので、そもそも平等に合否を出すこと、が目的じゃない

ということ。


そもそも採用活動は、学生を平等に評価するという目的ではなく、

営利目的の企業の活動の一環として、
経済的に効率的な方法で、
採用された学生の平均値が高くなる、

ように最適化されている。

つまり、優秀な人が落ちちゃったり、本当はダメな人が少しくらい混じっちゃってもしょうがない、

優秀な人を落とさない

のではなく、

あくまで、

ダメすぎる人を取らない
平均値を効率的に高める


というスタンスで行われている(ところが多いと思う)。

これが国が行うような資格試験であれば、受験者を平等に評価することも大切になるけど、営利目的の企業の活動なので、「効率性>平等性」、となる。


なので、採用される側としては、


評価は決してフェアなものでなく、企業側都合で行われている


ということを念頭において、準備する必要があるし、
結果もそういう理解の上で受け止めた方がいい。


別に効率性を重視する採用方法に意を唱える訳ではないけど、
純粋な学生がたまに持つ、

コツコツ自分を高めていけば、面接官はきっちり自分を評価してくれるはず!

みたい考えは、幻想なので、もしそういう発想を持っていたら早々に放棄した方がいいです。