2018年11月5日月曜日

就職活動の面接や喋るのが苦手な人に送る対策方法〜口下手な自分の経験を参考に〜

昔から人前で喋るのが苦手だった。
なので、就職活動の時の面接ではえらく苦労した。

準備した回答内容が話してる途中で頭から飛んで真っ白になったり
話してる途中で自分でも何を結論として着したいのかよくわからなくなってぐだぐだになったり。。。

今でも決して話すのは得意ではない。
人前に立つと緊張して変な汗が出るし
心臓バクバクだし
普段は喋れるようなとこでも変に噛んでうまく喋れなかったりする。

それでも、以前よりは、面接、スピーチ、挨拶などで、言いたいことを伝えられるようになったかな、と感じることが多くなった。

就職活動の時は、どれだけ練習しても(ビデオ撮って自分でチェックしたりとか)あまり上達している実感が得られなかったのに、何が自分の話すスキルを改善したのか。

これまでの自分の経験を踏まえて話すスキル向上によかったことをまとめてみようと思う。

自分のように、話すことや面接などが苦手な人が見て、少しでも参考になれば、と思う。

”話す”という作業の構成要素
”話す”という作業を分解してみると以下のようなステップに分解できる。
【ステップ1】話したいことが頭の中にある
【ステップ2】頭の中にあることの大まかな全体の流れを構成できる
【ステップ3】 大きな構成に沿って、自分の伝えたいことに1言1言適切な語彙を割り当てる
【ステップ4】割り当てた語彙を声として発声する
【ステップ5】話し相手などの外的な状況を読み取り、それに合わせて発声(音量、速さ)を調整する
【ステップ6】表情や身振り手振りなどの非言語的な要素を適宜組み合わせる

喋るのが苦手、という人は、このステップのどこかでつまづいてしまっていることが多い。

ちなみに自分が就活していた当初は、”3”が圧倒的に弱く、
こういうことを伝えたい、というのは頭にありながらも、適切な言葉を継げないことが多々あった。

ステップごとの対策
それぞれのステップに対して自分がした対策は次の通り。

【ステップ1】話したいことが頭の中にある
何か意見を求められても、自分の考えや意見を持てていない、もしくは十分に練れていない状態。
ビジネス書なんかによく書かれているように、普段からいろんなこと(ニュースなど)に対して自分なりの意見を持つようにするというのが、解決策だけど、それがそんなに簡単にできれば苦労はしない。

というか、それが難しいから、苦労してるわけで。

じゃあどうすればいいか、というと、本でもブログでもなんでもいいので、いろんな人の考えをパクる。もとい、参考にさせてもらう、というのが第一歩としてはいいと思う。
ここで大事なのは、いろんな立場の考えを収集すること。
例えば何かの法律や政策に賛成か反対か、ということだったら、賛成派の人、反対派の人、それぞれの考えを収集する。それを元にして、自分はどっちの方の考えに近いのか、を考えて、より納得できる方を自分の意見とすればいい。
もちろん、情報を集める過程で、この人の意見のうち、この部分は賛成できるけど、この部分はちょっと行き過ぎかな、みたいなのが出てくる。
それを重ねていけば、”自分の考え”の出来上がり。

ちなみに、この”自分の考え”はもちろん正解なんか無いので、さらに情報を収集したり、人と意見を交換したりしていくうちに、ひっくり返ることだって十分にある。
むしろ、ひっくり返されたり、軌道修正されたりすることを繰り返してより強固な理論や意見になっていく。
なので、仮に誰かに否定されても、拒否反応を示す必要はない。
逆に、逆の意見を言われるのは、自分の考えをレベルアップさせるステップなので、相手が否定してくる根拠を聞いて吸収すればいい。そう考えれば、自分の考えを話すことを躊躇することも少なくなるはず。


【ステップ2】頭の中にあることの大まかな全体の流れを構成できる
自分の意見や考えを持てたら、次はそれをどんな構成で伝えるか。
これはそこまで難しくなくて、起承転結や、課題→具体例→対策、など簡単でいいので流れを箇条書きにする練習をすればいい。
論理の流れや組み合わせはロジカルシンキングの本などが沢山あるので、そちらに譲るけど、ようは、相手が聞いて理解するには、どういう順序にしたらいいか、と考えればいい。

これは、最近あった面白い話などを友達に話したりすることでも鍛えられる。

”そう言えば先週こんなことをしたんだけど、これこれこうで、、、こうこうこうしてたら、最後はこんなオチだったよ。”

みたいに、どういう順序で話したら相手が笑えるか、などを考えながら話していれば、世間話でも十分話す練習になる。


【ステップ3】 大きな構成に沿って、自分の伝えたいことに1言1言適切な語彙を割り当てる
大まかな構成ができたら、その構成に合わせて、1文1文話すセンテンスを作っていく。
これが実は意外と厄介で、適当な語彙を持ち合わせて無いと、同じような言葉の連続になったり、話をまとめたいのにうまく切れなかったりする。
対策としては、
会話(口語調の文章)が記載されている書籍などから、使える言葉を集めておく。
類語などを調べて、同じ意味でも複数の言い回しを覚えておく、

というのが効果的だった。
書籍については、ビジネス書でいろんな偉い人の話が口語調で書かれているものが多いので、そういったものを参考にすればいい。オンライン雑誌の対談などでもいい。

類語は、自分はWeblioの類語辞典をよく使っていた。
英語では同じ言い回しを避ける、と良くいうけど、日本語でも同じ言い回し(です。..です。..です。)ばかりだとやや幼い印象になるので、やや形式的なことだけど考慮しておいたほうがいい。


【ステップ4】割り当てた語彙を声として発声する
文章が作れたら次はそれを声として発声する。
多くの人にとってはなんてことないけど、自分は緊張すると噛んだりどもったりしてしまうことがあった。
対策は地道で、
話す内容を書いてそれを何度も音読したり、
録音して聞き取りにくく無いか自分でチェックしたり(自分の声を聞くのって気恥ずかしいというか、こそばゆい感じするけど)

といったところ。


【ステップ5】話し相手などの外的な状況を読み取り、それに合わせて発声(音量、速さ)を調整する
話すというのは、単純に相手に向けて声を発するのではなくて、相手に分からせることが最終目的。
なので、相手が分からなければ、説明を加えたり、簡単な表現で言い換えたり、逆に、既に十分理解しているようだったら、省略して飛ばして話したり、といった調整が必要になる。
そのためには、相手が自分が話していることに対してどのような反応をしているのか、を読み取る必要がある。しきりに頷いているのだったら、理解、納得しているサインだし、首を傾げたり、不満そうな表情なら、自分の話の内容に疑義を感じたり、十分理解していないサイン。
それらを読み取って、適宜話し方を調整していく必要がある。
ここからの対策は少し難しい。というのも、ステップ4までは、自分一人で完結できるけど、ここからは、他人の協力が必要だから。

オススメは、友達や知り合いなどにとにかく話してみること。
身も蓋もない対策だけど、このステップを切り抜けるにはこれが一番。

ただし、かしこまって面接の練習などをする必要はない。
就活の面接練習というと、お互い面接官役をやって、フィードバックをする
というのが、定番だけど、それだと、覚えたセリフを読んで、それを採点してもらうだけになってしまう。

面接の相手は生身の人間なわけで、とにかく初めて話す人にわかってもらう、というのがいいと思う。

逆に言えば、話す場は、同期の飲み会でもいいし、ゼミや研究室の先輩と昼ごはんを食べながらでもいいし、とにかく、場所は全然気にしなくていい。

話しながら、相手の様子から、理解具合を読み取って、話の細かさやペースを調整する。というのが大事。

テーマだって別に就活の面接に限らず、ステップ2のように、最近経験した面白い話など世間話でもいい。

とにかく、話す→相手の反応を読み取る→次の話し方を調整する
というサイクルを練習することが大事。


【番外編】
これは+αになるけど、非言語的な要素もできるなら考慮したほうがいい。
自分は緊張するると、髪の毛や首もとを触ったりする癖があったので、これは日常を通して、意識的に止めるように努力した。
あと、緊張してしまう時には、あえてゆっくり話したり、話の間を長めにとったりすることでもで落ち着いたり、緊張を軽減できるので試してみてほしい。


つらつらと偉そうに書いたけど、自分もまだまだ発展途上。
一歩ずつ改善目指して頑張っていきましょう。


スティーブジョブズだって徹底的に練習してたんだ。

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