2018年7月1日日曜日

UBERを使ってみたので、メリットとデメリットをまとめます。

ベトナムでUBERとGrab(Uberと同じライドシェア事業者。シンガポール拠点)を利用してみたので、メリット、デメリットをまとめます。

日本だと話題になっているけど実際に使ったことある人少ないと思うので。
なお、UBER、Grab、両社で若干サービスに違いはありますが、同じライドシェアってことで一括します。

利用者のメリット
【コミュニケーション】
- 口頭でピックアップ地点、目的地を説明しなくていい
- 言葉が通じなくてもいい(外国での利用でメリット大)
- スマートフォンのマップ上でピンを落として迎車地、目的地を指定できるので間違いがない。(特に出先では、正確な住所がわからなくても地図でピンを落とせばいいので便利)
【支払い】
- 支払いがキャッシュレス(一応現金での支払いも可能だけど、キャッシュレスでの支払いに割引を適用したりして、ライドシェア事業者はキャッシュレスに持って行こうとしているっぽい)なので楽。カードやアプリにジャージしたプリペイド残高から自動的に引き落とされるので時間がかからない。目的地についたらさっと降りるだけ。
- 領収書が自動で送られてくるし、履歴も見られるので会社で利用する場合も精算がラク
【金額】
- 安い(ただし、需給状況によってはタクシーの方が安くなることも)
- 事前に迎車地点と目的地を指定することで金額が決まるので、ドライバーに遠回りされてぼったくられるとか、運転手が道間違えて時間かかったのに、その分を払わされるとかがない(日本でも道間違えて遠回りしたのにその分を客が支払わされるパターンって結構ありますよね…)。
【サービス】
- ドライバーが親切(運転手さんがみんなレビューを気にするので、あからさまに変なことはしない。お釣り投げるとか、言葉遣い乱暴とか)
- 料金が事前にわかるので、メーターをみながらドキドキしなくていい(タクシーっていくらになるかわからないから利用をためらうっていうのあると思うんですよね。)
【その他使い勝手】
- 国内どこへ行っても同じアプリが使える。タクシーだったら、日本国内でもその土地のタクシー会社を探さなきゃいけない。 

利用者のデメリット
【コミュニケーション】
- たまに地図のGPSがずれる(特にGrab)
- 上記位置情報ずれるとマップ上で迎車位置を特定できず電話をかけてくる運転手さんも。。。
- そうなると、外国語がわからないと面倒なことになることも
(ここは大きな課題。特にGrab。今後の改善に期待)
- 移動開始してから途中で進路変更とか融通は利かせにくい(事前に金額が決まるので)
【支払い】
- 特に無し。
【金額】
- 需要が多い時は高くなる。(例:雨が降った時、通勤時間帯など。)
【サービス】
- たまーに素人っぽい運転手さんも混じってる(基本はレビューで淘汰されるけど)
【その他使い勝手】
- スマートフォンが必要(電池きれていると使えない)
- アプリをダウンロードして、登録して、という一定のリテラシーは必要 

ドライバーのメリット
【乗客探し】
- 乗客を乗せながら次の客がアプリで見つかるので、暇な時間がなく、効率がいい
実際に私が乗車中にも、運転手さんのスマホに通知がきて、運転手さんがスマホを数タップして次のお客さんを見つけていく光景をよく見かけます。お客さん乗せていない空車の状態で闇雲に走り回ったり、タクシー乗り場で行列して長時間待ったりすることと比べると圧倒的に生産性高い。
【支払い】
- 現金の管理が不要。強盗に合うリスクが低い(ただし現金払いも一応は可能)
- 会計のやり取りをしている時間がないのでスムーズ
- 領収書発行しなくていい(利用者にメールで送られてくるので)
【金額】
- 需要が大きい時間帯(通勤時など)は金額もあがるので、そういう時間帯を狙って働くことも可能
【その他】
- 好きな時間帯に働ける
- ドライバー個人へのレビューが蓄積されて行くので、良いサービスをやっていれば報われる
- 外国語ができなくても、外国人をピックアップ、目的地まで送れる。

ドライバーのデメリット
【乗客探し】
- アプリを持っている人しか載せられない
【支払い】
- 特になし
【金額】
- 単価はタクシーより低い?(ドライバーさんの手取りが実際どうなっているのかはわかりません。ただ、運賃はタクシーより安いです。)
【その他】
- スマートフォンが必要(スマホ買うお金ないからタクシー運転手続けてるっていうドライバーさんに会ったことあります。)
- アプリの使い方を覚えないといけない
- サービスが悪いとレビューで淘汰される(逆に頑張れば報われる)


まとめると、
マーケット原理がより働くようになるので、頑張った人と、頑張らない人の差が開く。
ITを利用してロケーションの特定や決済は楽になるけど、ITリテラシーがない人はついていくのが大変。
って感じでしょうか。

現状、私が感じる最大の課題としては、
- アプリの位置情報がたまにずれていて、その結果、運転手さんが迎車位置を確認するために、いちいち電話してくること(乗客は外国語ができないとしんどい)
ですね。これはGrabに特有の問題かも(UBERは位置情報結構正確)。
ライドシェアアプリの付加価値の一つは言語がなくても問題なく利用できるところなので、その付加価値を毀損するのは(外国人利用者にとっては)大きなマイナスです。
あとは、
- ドライバーさんのレビューがみんな良い評価つきすぎて(大体4-5つ星評価がついている)あまり差別化できていない(もしかしたら、悪いドライバーが外されて、いいドライバーだけが回されているだけかもしれないけど)
ところかな。
超サービスよかったドライバーさんには、例外で6をつけられる、とかすると、ドライバー的にもより良いサービスを提供しようというインセンティブが働くと思う。
例えば、英語を話せる人は外国人の乗客のリクエストを優先的に拾えるとか。

あとこれ実際に使ってみて思ったんですが、自動運転とライドシェアってとても相性がいいんですよね。
だって、一言も会話する必要なく、予約から、現地で降りて精算まで済ませることができるので(実際には運ちゃんと世間話しますけど。)。
予約も地図上でピンを落とすので、口頭での説明不要(というか、口頭より正確)だし。
こうなってくるとドライバーが人間である必要一切ないですね。
自動運転+ライドシェアが普及したら、今は各家庭一台自動車保有みたいになったいるのが急速に見直されると思います。

朝起きたら雨だった。会社に行かなきゃいけないけど、駅までは徒歩15分。雨の中歩くのちょっと面倒だなーって時に、家を出る前に、ちょちょっとアプリで予約すると、10分後くらいに家の前に自動運転の自動車が来て、駅まで送ってくれる、

みたいな未来が見えました。

今車持っている人って、普段ちょっとした時に使うからやっぱり所有したい。って人多いと思うけど、こんな風に気軽にカーシェア使えるようになったら、そういうチョイ乗り需要は相当取り込めるんじゃないかと。 


なお、2018年4月に、UBERの東南アジア事業はGrabと合併しています。
そしてUBER, Grab共にソフトバンクが出資しているっていう。
ソフトバンク先見性あり過ぎ。

 

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