2018年6月18日月曜日

「現状維持」は思考停止か

前回に引き続いて意思決定に関する話です。


人生の局面とくに転職では、
現状維持か変化するか、の二択を迫れることが多くあります。
よくあるのは、転職するか、今の仕事をつづけるか、みたいなものですね。

現状維持するか、変化するという意思決定を行うか、イメージとしては下記のような感じでしょうか。

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こう書くと、現状維持するのが既定路線で、新しい環境へ変化するという意志決定が特別なことに感じます。

でも、これって実は違うんじゃないかなと感じてきました。

で、実際はどうかというと下記のようなイメージですね。
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何が言いたいかというと、新しい環境を選ぶというのも1つの意志決定なら、現状を維持するというのも等しく1つの意志決定だということです。
ですので、新しい環境に変化することが必ずしも正しいわけではなくて、現状維持だって、りっぱな意志決定だということです。

世間では、現状維持はイカン!新しい環境に飛び込め!
みたいな煽りが最近は多いですが、現状を維持する、っていうことだって立派な決定な訳です。
ではなぜ、最近現状維持はダメで、新しいことを始める意志決定がかっこいいみたいな風潮になってきているでしょうか?
それは、現状維持を選ぶ人の多くが、
自分の頭で考えた、積極的な理由
ではなく、
新しい選択を考えることをやめた思考停止の結果だったり、
どうせこれしか選択ないし、というネガティブな選択だったりするからでしょう。
逆に現状維持をバカにされた人はなぜ自分が現状を維持するという決断を下したのか、説明できればいいわけです。

とは言え、昨今の世の中、思考停止&ネガティブな現状維持が多いのも事実。
厄介なのが、
現状維持は意志決定というリスクを回避しているように見えて、
実は現状を維持するという意志決定を常に行なっているのと同じということです。
思考停止して現状維持しているのは、何も考えないで意志決定しているのと同じです。

道に迷って、分岐点に差し掛かった時、
「さっきも右の道を選んだから今回も右でいいよね」
というのと同じことです。

仕事で言えば、
「前回もこれだったから今回も同じでいいよね」
「去年これだったから今年もこれでいいよね」
って感じでしょうか。

でもなんで人間ってこんな現状維持する方向に流されてしまうのか。
それについては次回のエントリで書きたいと思います。

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