私はとあるスポーツを社会人サークルでやっているのだけど、中には社会人から始める初心者の人もいて、そういう人が、競技の面白さに気づいてはまっていく様子は、その競技が好きな人間として素直に見てて嬉しい。
もちろん、やって見てから、自分には合わなから、と言ってやめてしまう人もいるけど、合う合わないはひとそれぞれなのでしょうがない。
こういう様子を見ていて、スポーツの好き嫌いって、仕事の好き嫌いに似ていると思うようになった。
あるスポーツが(観戦者としてではなく競技者として)好きになる時って、
人に口づてて押してもらったり、本やネットの情報を読んで好きになるっていうよりかは、
実際にやって見て、この競技は、この瞬間が最高に気持ちいいとか、スリリングて楽しいとか、自分で体感して好きになっていく、っていうパターンが多い。
友達に誘われてなんとなく来て見たけど、やってみたらめちゃくちゃ楽しくてハマるみたいな感じ。
逆に、実際に経験していない人に口頭や、テキスト情報でその楽しさを100%伝えるのは難しい。
例えば、マラソンをはじめとする長距離走は、
走りきった時の達成感が最高
という人が多いと思う。私も長距離好きなのでよくわかる。
この感覚を長距離やったことがない他人に100%伝えるのって事実上不可能なわけで。
もちろん、知識や情報として、
走りきった時の達成感が最高(と感じる人が多い)
という客観的な情報は伝えることができるけど、それを自分自身の肌感覚として持つことができるのは、実際に経験した人しかいない。
それにどれだけの喜びを感じるかも、やって見た人しかわからない。
仕事もこれに近いものがあると思う。
人の役に立つとか、**のためになる、とか、最近のネット社会では、
情報を得て知識として溜め込む(そしてそれを面接の場でそれっぽく喋る)ことはいくらでもできるようになった。
でも、実際に自分がそれをやった時にどのように感じるかは、実際にやってみないことにはわからない。
自分が感じるかを知る唯一の方法は、とにかく実際にやってみる、だと思う。
書いてみると当たり前すぎるけど、その一方で、とにかく実際にやってみる、という視点で、行動している人って意外と少ないと思う。
日本は、失敗は許されないし恥ずかしいこと、できるだけ慎重に、できるようになるまで準備する、という価値観がかなり浸透しているので、やってみる、より、正解かどうか調べる、という方向にいく人が多い気がする。
自分も昔そうだったので気持ちはよくわかるし、悪いとは思わない。
失敗はやっぱりしたときは恥ずかしく感じるし、エネルギーもかかる。
でも失敗したり恥をかくことって、ある程度は慣れることができるし、
それを乗り越えると、それまで見えていなかった世界が見えて来て、
恥ずかしい思いや悔しい思いしたけど、乗り越えてよかったな、って思えるような瞬間を経験ができる。
というわけで、
恥はかくけど気になったらとにかくやってみるのが、自分が好きか嫌いかを知る手っ取り早い方法
という話でした。
某スポーツメーカーキャッチコピーJust do itってそう考えると深いですね。
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